お疲れ様です! いきくんです。
今回の記事は「初心者のための音楽理論講座」3-2「キーとスケール③」です。
前回の記事をまだ読んでいない方はこちら「キーとスケール②」
マイナースケール
前回、前々回と、「メジャースケール」というスケールを見てきました。
ものさし上の、「1、2、3、4、5、6、7」がメジャースケールでしたね。
あるいは隣り合う音の関係が「全全半全全全半」という考え方もできます。
メジャースケールは明るい雰囲気を持ったスケールですが、今回は、暗い雰囲気を持ったマイナースケールについて見ていきましょう。
(もちろん、「明るい」「暗い」は便宜上の表現です。)
コードで考えると、「C」という明るいメジャーコードが、「Cm」という暗いマイナーコードになる場合、その違いはどこにあったでしょうか?
★「C」
★「Cm」
そう、第三音ですね。
同じように、スケールの明るい、暗いも、3番目の音がそれを表しています。
ものさしを使おう
さて、「ものさし」の登場です。
マイナースケールでは、3番目の音がメジャースケールより半音低くなるということは前述しました。
それに加えて、6番目、7番目の音も半音低くしたものが、マイナースケールの基本の形となります。
つまり、「1、2、♭3、4、5、♭6、♭7」ということですね。
★Cマイナースケール
・「ド」→「レ」:長2度
・「ド」→「ミ」:短3度
・「ド」→「ファ」:完全4度
・「ド」→「ソ」:完全5度
・「ド」→「ラ」:短6度
・「ド」→「シ」:短7度
・「ド」→「ド」:完全8度(完全1度)
ここで、メジャースケールとマイナースケールを聴き比べてみましょう。
★Cメジャースケール
★Cマイナースケール
隣合う音同士の距離
さて、もう一つの考え方もみてみましょう。
このように、マイナースケールは隣り合う音同士の距離が、「全半全全半全全」となっています。
ところで、この「全半全全半全全」という並び、
3番目の「全半全全半全全」から順番に数えてみると、「全全半全全全半」になります。
これってメジャースケールでしたよね。
逆に言うと、メジャースケール「全全半全全全半」の、
6番目の「全全半全全全半」から順番に数えてみると、「全全半全全半全全」です。
マイナースケールですね。
つまり、出発点が違うだけで、メジャースケールと、今回紹介したマイナースケールは隣り合う音の関係が同じなのです。
メジャースケールの6番目から始める
「ド」を出発点にした、「1、2、3、4、5、6、7、1」が、
Cメジャースケール=「ドレミファソラシド」。
この6番目から始めた「6、7、1、2、3、4、5、6」=「ラシドレミファソラ」は、Aマイナースケール。すなわち、
「ラ」を出発点にした、「1、2、♭3、4、5、♭6、♭7、1」と同じです。
★Aマイナースケール
この考え方は今後もまた登場するので、是非覚えておいてください。
まとめ
今回は、マイナースケールが、
①ものさし上で「1、2、♭3、4、5、♭6、♭7」である
②隣り合う音同士の関係が「全全半全全全半」である
③メジャースケールを6番目の音から出発するとマイナースケール
(逆にマイナースケールを3番目(♭3)の音から出発するとメジャースケール)
ということを覚えました。
(注意)③に関しては、「Cメジャースケール」の6番目の音から出発したものは「Aマイナースケール」であり、「Cマイナースケール」ではありません(当たり前ですが、重要なことです)。
次回はマイナースケールの変化形について見ていきますよ!
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