いきいき音楽科

アメリカ在住音楽家いきくんの発信基地。ジャズを中心に、音楽理論、作編曲、アニソン、音楽哲学まで幅広く惜しみなく情報をシェアしています。

【初心者のための音楽理論講座】3-11「キーとスケール11」

お疲れ様です! いきくんです。

今回の記事は「初心者のための音楽理論講座」3-11「キーとスケール11」です。

f:id:iki2kun:20190321020739p:plain

前回の記事をまだ読んでいない方はこちら「キーとスケール10

 

初心者のための音楽理論、第3章「キーとスケール」の記事数が2桁に突入してしまった(ホントは9回くらいのつもりでした)わけですが、今回と次回の2記事で完結する予定です。

今回は、前回までに触れなかった細々した部分をカバーしておこうと思います。

 

転調

1曲の中で、

 

イントロ~Aメロ(Cメジャーキー)→Bメロ(Fメジャーキー)→サビ(G♭メジャーキー)

 

のようにキーが変わっていく場合、この曲は「Aメロ→Bメロ」と「Bメロ→サビ」で2度の「転調」をしていることになります。

 

もし「Cメジャーキー」の曲の中に、数拍~数小節単位で一時的に違う調の音が差し込まれていたとしても、

曲やセクション単位で全体的には「C」がトニックであるという感じが保たれている場合は、

「部分転調」や「一時転調」と言われ、調号を変えず臨時記号で処理します。

f:id:iki2kun:20190724083943p:plain

 

一方、セクション丸ごとキーが変わり、曲に終止感を与える音が、違うキーのトニックに完全に移り変わった状態であれば、「転調」として調号も付け替えます

f:id:iki2kun:20190724084014p:plain

 

移調

ある音の関係を、それを保ったまま違う調に移すことを「移調」と言います。

 

転調と混同されがちな言葉ですが、

「転調」は曲の中でキーが変わること、「移調」はメロディやコードをそのまま違う調に移すことです。

 

そもそもこれらの言葉は使うシーンが違います。

 

例えば「Cメジャーキー」だったサビが、大サビで同じメロディやコード進行のまま半音上がって「D♭メジャーキー」になった場合、

 

その曲は「Cメジャーキー」から「D♭メジャーキー」に「転調」しており、そのときCメジャーキーのメロディやコードはD♭メジャーキーに「移調」されています。

f:id:iki2kun:20190724084513p:plain

 

7音音階

これまでに勉強したスケールは「ドレミファソラシ」のように、7つの音からなるものでした。

これをヘプタトニックスケール(7音音階)と言います。

 

調性音楽の理論はヘプタトニックが基準になっていますが、

 

ペンタトニックスケール(5音音階)

メジャーペンタトニック「1、2、3、5、6」マイナーペンタトニック「1、♭3、4、5、♭7」ほか

 

(久しぶりのものさし)

f:id:iki2kun:20190322222343p:plain

 

ヘキサトニックスケール(6音音階)

ホールトーンスケール「1、2、3、#4(♭5)、#5(♭6)、#6(♭7)」ほか

 

など、7音以外のスケールも存在します。

また、いわゆる半音階(クロマティックスケール)は12音からなるスケールです。

 

全音階

「全全半全全全半」の「メジャースケール」を、6番目の音から始めると「全半全全半全全」の「ナチュラルマイナースケール」になるということは勉強しましたね。

 

ところでこの「全音」と「半音」の並びを無限に書き続けてみると……

 

全全半全全全半全全半全全全半全全半・・・」

 

1オクターブに収まる範囲を赤字にしてみました。

このように、1オクターブに「全音5つ」「半音2つ」を、上記のような間隔で持っているスケールを「ダイアトニックスケール(全音階)」と呼びます。

 

(※「全音階」→正確には「全音階的音階」)

 

この条件を満たしているものは全音階ですから、

「全全半全全全半全全半全全全半全全半・・・」

というナチュラルマイナースケールも全音階の一種ということになります。

 

一方「ハーモニックマイナー」や「メロディックマイナー」は、全音階である「ナチュラルマイナー」の音を一部変化させたことによって派生した、全音階ではないヘプタトニックスケールです。

 

(メロディックマイナースケールは結果的に「全音5つ」「半音2つ」になっていますが、全音階とは2つの「半音」が現れる間隔が異なります。)

 

モード

ところで、スケールをどこからどこまでの1オクターブで考えるかは、

先ほどの「全音階」の並びを例にすると、

 

全全半全全全半全全半全全全半全全半・・・」

というメジャースケール、

 

 

 

「全全半全全全半全全半全全全半全全半・・・」

というナチュラルマイナースケール以外にも、

 

「全全半全全全半全全半全全全半全全半・・・」

「全全半全全全半全全半全全全半全全半・・・」

 

など色々あり得ますよね。

 

というわけで、次回はこのしくみ(モード)について勉強していきましょう!

 

【次回】モード概略

【前回】キーとスケール10

【シリーズ一覧】初心者のための音楽理論講座

 

 

音楽のお話に興味のある方は「いきいき音楽科」の、

YouTubeチャンネル

www.youtube.com

ニコニコミュニティ

com.nicovideo.jp

チャンネル登録&フォローよろしくね!