いきいき音楽科

アメリカ在住音楽家いきくんの発信基地。ジャズを中心に、音楽理論、作編曲、アニソン、音楽哲学まで幅広く惜しみなく情報をシェアしています。

音楽は言語そのものだよって事をわかりやすく説明します

お疲れ様です! いきくんです。

よく「音楽は言語と似ている」なんて言われますが、そもそも音楽は「言語そのもの」の性質を持っています。

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今回は難しい話は避けて、実例をもとに簡潔に説明したいと思います。

 

この「音」何に聞こえますか?

はい、いきなりゆっくりボイスでびっくりされた方、すみませんでした(笑)

 

今の音、何に聞こえましたか?

恐らく日本人である僕たちの多くは、「あいうえお」だと思ったことでしょう。

でも、日本語ネイティブではない外国人がこれを聞いたら、「あいうえお」ではなく、自国の言語の中でもっとも近い言葉を連想しているはずですよね。

 

今実際に聞こえた「あいうえお」という音は、ただ単にそういう音であるに過ぎません。

日本語では、これらの音に「あいうえお」と名前をつけてラベリングしているだけなのです。

 

では、これは何に聞こえますか?

あ、いえ、別に音当てクイズではありません(笑)

絶対音感の人はカタカナで「ド」と聞こえたかも知れませんが、それは今は大して重要ではありません。

たしかに、今鳴っていたのは「ド」の音です。

でも、これもやっぱり、ただ単にそういう音に「ド」という名前をつけているだけです。

 

音は音です

日本語では、「あ」という響きの音に「あ」という名前をつけていて、

音楽語では、「ド」という高さの音に「ド」という名前をつけている。

ただそれだけのことですね。

 

「あめ」と「ドミ」

日本語で「あ」という音と「め」という音を組み合わせると、

「あめ」という単語が出来上がります。

僕たちはこの「あめ」という音に、空から降ってくる水という意味を持たせています。

 

音楽語で「ド」という音と「ミ」という音を組み合わせると、協和的な明るい響きが生まれます。

僕たちはこの響きに、「長三度」という意味を持たせています。

 

もちろん、お気づきのように、これらは全く同じとは言えません。

ですが、依然として同じ性質ではあります(今回は難しい話は省きます)。

 

「あめ」という単語は、「てんき」と組み合わせて「てんきあめ」となったり、あるいは「とおりあめ」となったりと、意味を限定していくことや、

「りか」と組み合わせて「あめりか」という別の意味の中に取り込まれることもあります。

 

「ドミ」も「ドミソ(C)」や「ドミソシ(Cmaj7)」という風に意味を限定していくことも出来るし、

「ラ♭ドミソ♭(A♭aug7)」や「ファ#ラドミ(F#m7♭5)」という風に別の意味の中に含まれていくこともあります。

 

音に名前を付けて、意味を持たせて、コミュニケーションする

さて、このように「音」に名前をつけて、その組み合わせに意味を持たせたら、それを文法に基づいてさらに組み合わせることによって、文章を作り、僕たちは誰かに何かを伝えることが出来ます。

 

「ぼく は いきくん と いいます。あめ は すき では ありません。」

自己紹介をして、雨が嫌いだということを伝えていますね。

 

「ドミソ」→「ラドミ」→「レファラド」→「ソシレファ」→「ドミソ」

明るく安定したところから、少し暗くなって、少し展開して、緊張して、解決しています。

 

こうして、「音」に名前を付け、その組み合わせに「意味」を見出し、意志や感情や、何かしらの情報を共有しているわけです。

 

モーツァルトが楽譜を書いて、それをピアニストが演奏するのは、

脚本家が書いた台本を、花澤香菜さんが演じるようなものです。

 

あるいはアメトークで芸人がテーマに基づいてフリートークするのも、

テーマに基づいてジャズミュージシャンがインプロヴィゼーションをするようなものですね。

 

言語を使って表現したりコミュニケーションしているというのは全く同じです。

 

おわりに

さて、もちろん日本語や英語のような言語と、音楽語には、細かい違いもあります。

が、詳しい話をすると難しくなってしまうので、それは別の記事にしようと思います。

僕としては、大きな意味で両者の性質は「似ている」というよりは「同じ」と言った方がしっくりきます。

 

今回の記事は、以前ニコ生でお話しした内容を簡単に再編したものです。

この他にも、音楽に関するいろいろなトピックを実演を交えながらお話ししていますので、興味のある方は是非ニコニコミュニティ「いきいき音楽科」をフォローしておいてくださいね!